オーストラリアで書類を印刷・コピー・スキャンできる場所 — 図書館・Officeworks 利用ガイド
履歴書・ビザ・契約書類を印刷・コピー・スキャンできる場所を探している一時滞在ビザ保持者(ワーホリ・留学生)向けのガイドです。図書館の会員登録要件(市民権・永住権は不要)、登録なしのゲスト印刷、Officeworks のセルフサービス、ファイル転送・支払いの落とし穴、州ごとの公式図書館検索リンクをまとめました。料金・方針は頻繁に変わるため、確認用リンクも併せて掲載しています。
どこで印刷するか — 2つの選択肢と確認すべき6点
オーストラリアに着いたばかりの頃は、履歴書・ビザ書類・賃貸契約書を印刷したりスキャンしたりする場所が分からず困りがちです。母国のようにコンビニのプリンターがないからです。現実的な方法は2つあります。① 公共図書館 — 安価でスキャンはたいてい無料ですが、住んでいる地域や会員条件によって異なります。② Officeworks — 全国に店舗を持つ大手事務用品チェーンで、会員登録・ビザ・住所証明が一切不要なため、到着したばかりの人にとって最も使いやすい選択肢です。何を印刷するか(白黒の履歴書かカラーの書類か)と、どれだけ急いでいるかで選べばよいでしょう。
このガイドの読み方
以下の情報で、①図書館の登録資格 ②登録なしで印刷できるか ③無料枠 ④料金 ⑤ファイル転送方法 ⑥スキャンの可否の6点を確認できます。ただし料金や方針は頻繁に変わります。本文中の金額はすべて2026年7月確認時点のおおよその目安であり、訪問前に各機関の公式ページで改めて確認してください。信頼できるのは図書館・council(地方自治体)・企業の公式ページであって、第三者のブログではありません。
Officeworks のセルフサービス — 登録・ビザなしで使える第一候補
Officeworks はオーストラリア全土に店舗を構える事務用品チェーンで、店内にセルフサービスの印刷・コピー・スキャン機があります。会員登録・アカウント・身分証・ビザ・居住証明を求められず、必要なのは支払い手段だけなので、一時滞在ビザ保持者にとって最も確実な選択肢です。白黒 A4 は確認時点(2026年7月)で1枚あたりおよそ10数セント、カラー A4 はおよそ50セント前後、スキャンはおよそ30セント程度ですが、料金は変わるため訪問前に公式ページで確認してください。ファイルは USB、メール(専用アドレスにあらかじめ送ると返信されるコードで印刷)、クラウド(Dropbox・OneDrive)、PrintMe アプリで持ち込めます。
現場で困らないために
印刷そのものよりも、ファイル転送や支払いでつまずくことのほうが多いです。以下の3点を事前に準備しておけば、無駄足を減らせます。
- Mac でフォーマットした USB(APFS・HFS+)は機器が読み取れません — exFAT または FAT32でフォーマットするか、いっそメール・クラウドで送りましょう。
- カードで支払うと、数日(1~5営業日)かかる仮承認(オーソリ)のホールドがかかることがあります。残高がぎりぎりなら、カウンターで現金で買うPrint Card(プリペイドカード)を使うほうが安全です。
- 24時間営業の店舗ではありません。面接前日の深夜の印刷はできないので、店舗の営業時間を先に確認し、余裕をもって行きましょう。
Officeworks はパスポート・ビザ用の証明写真も規格に合わせてその場で印刷してくれます。ただし、オンラインのビザ申請はたいてい自分で撮った写真やスキャンで十分なので、証明写真が本当に必要か(紙での申請・特定の手続きなのか)を先に確認してください。
公共図書館の会員登録 — 一時滞在ビザでも登録できます
最もよくある誤解が「図書館は永住者しか使えない」というものです。これは事実ではありません。調査した8つの州・準州のどの公共図書館も、会員登録に市民権・永住権・長期居住の証明を求めていませんでした。関門は身分証と(場所によっては)現住所の証明だけで、登録はほとんど無料です。ワーホリ・留学・就労ビザのいずれでも登録できます。ただし必要書類や会員区分の名称は州・支店ごとに異なるので、下の5番で住んでいる地域の図書館を探し、公式ページで正確な条件を確認してください。
- 標準的な組み合わせはパスポート(身分証明)+ 現住所が記載された書類(賃貸契約書・銀行明細・公共料金の請求書)です。この2つがあれば、たいていは正会員になれます。
- 住所証明がなくても方法はあります — 多くの図書館が「訪問者(visitor)・臨時(temporary)会員」区分を設けており、パスポートだけで支店窓口での登録を受け付けています(貸出冊数・期間は制限される場合があります)。
- オンライン登録はカードの発行・有効化に数日かかることがあります。当日の印刷を急ぐなら、オンライン申請ではなく支店に直接行き、その場で登録しましょう。
オンライン登録フォームでオーストラリアの住所・オーストラリアの携帯番号を必須にしている図書館もあります。到着直後でこれらの情報がない場合は、支店を直接訪ねてパスポートで訪問者会員として登録するほうが早いです。
登録なし・低コストで — 知っておきたい4点
図書館を使う際に、支店ごとに最も差が出やすい4点です。各項目は「おおむねこうだ」という傾向であり、場所ごとに異なるので、訪問前に該当図書館のページで確認してください。
Princh のような無線アプリ・Web を使い、アカウントなしでメールを入力するだけで印刷できる図書館があります(例:City of Melbourne の図書館)。逆に会員カードと PIN が必須の場所もあるので、登録なしで印刷したい場合は訪問前に該当図書館のページでゲスト印刷が可能かを確認してください。
調査した多くの州立・council(自治体)図書館が、スキャン(USB 保存・メール送信)を無料と明記しています。ビザ・契約・銀行の書類をスキャンして PDF で保管・提出するのに便利です。ただし USB を自分で持参する必要がある場所が多いです。
ほとんどが1枚目から有料です。確認された例外はキャンベラの Libraries ACT — 1日20枚まで白黒無料(会員登録が必要・図書館の PC から印刷・USB 持参、ノートPCの WiFi 印刷・カラーは不可)です。確認時点のもので会計年度ごとに変わる可能性があるので、最新情報は公式ページで確認してください。
現金を一切受け付けない(例:State Library Victoria)、あるいはお釣りを出さない機関が多いです。カード(または Apple Pay・Google Pay)を持参するか、会員カードにあらかじめチャージしておきましょう。
自分の地域の図書館を探す — 州ごとの公式ディレクトリ
オーストラリアの公共図書館は数百か所あるため、ここですべてを列挙する代わりに、住んでいる地域から最も近い図書館を探せる各州の公式ディレクトリを案内します。下のリンクでサバーブ(地区)や郵便番号で検索したうえで、見つけた図書館の公式ページで料金・会員条件・ゲスト印刷の可否・ファイル転送方法をご自身で確認してください。南オーストラリア(SA)は One Card で一度登録すれば、州全域の図書館で使えます。
NSW(シドニー・ニューカッスルなど):State Library of NSW の公共図書館一覧で検索
VIC(メルボルン・ジーロングなど):Public Libraries Victoria の「Find a library」で検索
QLD(ブリスベン・ゴールドコースト・ケアンズなど):State Library of Queensland の公共図書館ディレクトリで検索
WA・SA:WA は State Library of WA の「Find a public library」、SA は Public Library Services の「Locate a library」で検索
TAS・ACT・NT:TAS は州全体が単一システム(Libraries Tasmania)、ACT は Libraries ACT、NT は NT 政府の「Find a library」で検索
実践的な落とし穴と行っても無駄な場所
場所を見つけても現場で印刷できない状況や、行っても無駄になる場所をあらかじめまとめました。特に韓国語・中国語・日本語・ベトナム語の文書は文字化けに注意してください。
- 韓国語・中国語・日本語・ベトナム語の文書は PDF に変換して送り、変換した PDF を開いて文字化けしていないか確認してください — Word ファイルのままアップロードすると、図書館のサーバーに該当フォントがなく、文字が □□ になることがあります。
- ビザ・税金などの政府フォーム PDF は印刷エラーが起こりやすいです — Adobe Acrobat Reader で開いて印刷してください。図書館に送った印刷ファイルは通常1~2日後に自動削除されるので、ファイルを送ったその日のうちに店舗で受け取りましょう。
- 公共のコンピューターでパスポート・銀行の書類を開くときは注意してください — 図書館は共用 PC での金融情報の送信を自己責任と明記しています。できるだけ自分の端末から無線で印刷し、共用 PC は作業後に必ずログオフ(一部の図書館ではログオフ時に保存ファイルが完全に削除されます)したうえで、印刷物をトレイに置き忘れないようにしましょう。
- 大学図書館・郵便局・コンビニでは一般文書の印刷はできません — 大学図書館はコミュニティ会員にプリンターを開放しておらず、オーストラリアの郵便局(Australia Post)やコンビニ(7-Eleven など)にはセルフ印刷サービスがありません。母国のコンビニ印刷の代わりになるのは Officeworks です。
- 定住支援機関(SETS・AMEP など)は人道・家族ビザが対象のため、ワーホリ・留学生は対象外であり、そもそも印刷サービスでもありません。コミュニティセンター(Neighbourhood House)は無料のコンピューターを置いていることもありますが、印刷は有料か未提供のことが多いので、行く前に電話で確認してください。
参考リンク(料金・方針は頻繁に変わるので訪問前に確認)
- Officeworks — Print, Copy & Scan Self Serve(新しいウィンドウで開く)
Officeworks のセルフサービス印刷・コピー・スキャンの料金と使い方。会員登録なしで支払いだけで使えるか、白黒・カラー・スキャンの料金が確認時点から変わっていないかを、ここで確認してください。
- Officeworks — Store Finder(新しいウィンドウで開く)
Officeworks の店舗検索。郵便番号で検索して、近くの店舗と営業時間を確認してください — 24時間営業ではないので、深夜の印刷はできません。
- Princh — Print from a laptop(新しいウィンドウで開く)
Princh の無線印刷ガイド(英語)。アカウントなしでノートPC・スマホから図書館のプリンターに送る手順と対応ファイル形式を確認してください。ただし図書館ごとに Princh の採用状況が異なるので、該当図書館のページも併せてご覧ください。
- Home Affairs — Certified copy of documents(新しいウィンドウで開く)
オーストラリア移民局(Home Affairs)の書類コピー認証(certified copy)手続き。オンライン申請はたいていスキャン・写真で十分ですが、紙での申請や特定の手続きで認証コピーが必要な場合に、どの方式が認められるかをここで確認してください。
- NSW — Find a Justice of the Peace (JP)(新しいウィンドウで開く)
NSW 州政府の Justice of the Peace(JP)検索。JP は書類のコピー認証を無料で行ってくれ、図書館・council・裁判所などに常駐しています。他の州も各州政府のサイトで「find a JP」から探せます。
よくある質問
ワーキングホリデー・留学生でも公共図書館の会員登録はできますか?市民権や永住権は必要ですか?▾
必要ありません。調査した8つの州・準州のどの公共図書館も、会員登録に市民権・永住権・長期居住の証明を求めていませんでした。関門は身分証と(場所によっては)現住所の証明だけで、ワーホリ・留学・就労ビザのいずれでも登録できます。標準的な組み合わせはパスポート + 賃貸契約書・銀行明細・公共料金の請求書です。住所証明がない場合は、パスポートだけで受け付けてもらえる訪問者・臨時会員という方法があります。ただし必要書類は州・支店ごとに異なるので、住んでいる地域の図書館を探し、公式ページで正確な条件を確認してください。
会員登録なしで印刷できますか?▾
最も確実な登録不要の方法は Officeworks です。会員・ビザ・住所証明は不要で、支払い手段さえあれば使えます。公共図書館にも Princh のような無線アプリでアカウントなしにメールを入力するだけで印刷できる場所がありますが(例:City of Melbourne)、会員カードと PIN が必須の場所もあり、図書館ごとに異なります。登録なしで印刷したい場合は、訪問前に該当図書館の公式ページでゲスト印刷が可能かを確認してください。
無料で印刷できる場所はありますか?スキャンはどうですか?▾
無料の印刷枠はたいていなく、ほとんどが1枚目から有料です。確認された例外は、キャンベラの Libraries ACT の1日20枚まで白黒無料(会員登録が必要・図書館の PC から印刷・USB 持参、ノートPCの WiFi 印刷とカラーは不可)です。確認時点のもので、会計年度ごとに変わる可能性があります。一方スキャンは多くの図書館が無料と明記しているので、ビザ・契約書類をスキャンして PDF で保管するのに活用してください(USB の持参が必要な場所が多いです)。
ファイルはどうやって持ち込めばよいですか?USB、メール、クラウドのどれが使えますか?▾
場所によって異なります。Officeworks は USB・メール(PrintMe)・クラウド・アプリのすべてに対応しています。図書館は USB、専用のメールアドレス、無線印刷アプリ(Princh など)を使いますが、無線印刷はクラウドのリンクのままでは使えず、ファイルを端末に先にダウンロードしておく必要がある場合が多いです。USB を使う場合、Mac ユーザーは exFAT・FAT32 でフォーマットしないと機器が読み取れません(APFS は認識されません)。韓国語・中国語・日本語・ベトナム語の文書は文字化けを防ぐため、PDF に変換して送りましょう。
郵便局やコンビニ、大学図書館で書類を印刷できますか?▾
3か所いずれも一般文書の印刷はできません。オーストラリアの郵便局(Australia Post)やコンビニ(7-Eleven など)にはセルフ印刷サービスがなく(郵便局はパスポート・証明写真程度のみ)、大学図書館はコミュニティ会員にプリンター・コンピューターの利用を開放していません。母国でコンビニ印刷を使っていた習慣の代わりになるのは Officeworks で、安く印刷できるのは公共図書館です。
ビザ・契約書類の「認証コピー(certified copy)」を作るにはどこへ行けばよいですか?▾
オンラインのビザ申請はたいてい原本をスキャンするか写真に撮ってアップロードすればよいので、認証コピーが必ず必要になる場面は思ったほど多くありません。紙での申請や特定の手続きで認証コピーが求められる場合は、Justice of the Peace(JP)がコピーを無料で認証してくれます。JP は図書館・council・裁判所・一部の薬局に常駐しており、各州政府のサイトで「find a JP」から探せます。認証を受ける原本とコピーを一緒に持って行きましょう。
印刷料金はいくらかかりますか?現金で支払えますか?▾
確認時点(2026年7月)で白黒 A4 は1枚あたりおよそ10数セント、カラーはおよそ50セント前後ですが、機関ごとに異なり頻繁に変わるので公式ページで確認してください。支払いはカードが安全です — State Library Victoria のように現金を一切受け付けない場所もあり、お釣りを出さない機関も多いです。カード(または Apple Pay・Google Pay)を持参するか、会員カード・プリペイドカードにあらかじめチャージしておきましょう。