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オーストラリア生活ガイド

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無料の通訳・翻訳支援(TIS National・NAATI)

英語がまだ苦手でも、病院・GP・役所・銀行で母国語で意思疎通できます。オーストラリア政府が運営する無料電話通訳 TIS National(131 450)と、ビザ・免許・銀行提出用の NAATI 認定通訳・認証翻訳の使い方をご案内します。

このガイドは、オーストラリアに移り住んだばかりの非英語圏の居住者が病院・役所・銀行・法律相談で言語の壁なく意思疎通できるよう、政府の無料通訳 TIS National と NAATI 認定通訳・翻訳の使い方をご案内する一般情報です。法律・移民の助言ではなく、電話番号・資格要件・料金・制度名は変わることがありますので、必ず各機関の公式ウェブサイトで最新の内容をご確認ください。

英語が苦手という理由で受診・通報・相談を先延ばしにしないでください——通訳を使うのは当然の権利であり、多くの場合無料で提供されます。

無料の通訳・翻訳支援とは?

オーストラリアは英語が母国語でない居住者が多い多民族社会です。そのため英語がまだ苦手でも、病院・役所・銀行で母国語で意思疎通できるよう政府が通訳サービスを運営しています。重要なのは二つです。

  • TIS National(Translating and Interpreting Service)——オーストラリア内務省(Department of Home Affairs)が運営する電話・対面通訳サービス。即時電話通訳番号 131 450 は24時間、年中無休、150以上の言語で利用できます。
  • NAATI(National Accreditation Authority for Translators and Interpreters)——オーストラリアの通訳・翻訳の国家認定機関。ビザ・免許・銀行に提出する認証翻訳(certified translation)と認定通訳者は、NAATI 認定を受けて初めて公式に認められます。

まとめると、「話して意思疎通」が必要なら TIS 通訳、「書類を英語に正式翻訳」する必要があれば NAATI 認証翻訳です。英語が苦手という理由で受診や通報を先延ばしにしないでください。

TIS National 無料電話通訳の使い方(131 450)

急いで通訳が必要なら 131 450 に電話してください。即時電話通訳は24時間、年中無休で運営され、150以上の言語に対応しています(オーストラリア国外からは +613 9268 8332)。

即時電話通訳(Immediate phone interpreting)

病院・役所・銀行などと急に通訳が必要なとき、別途予約なしですぐに使えるサービスです。通話は市内通話(local call)料金のみです。オーストラリア政府は2,700人以上の通訳者を通じて150以上の言語に対応しています(言語・時間帯によっては接続まで多少の待ち時間がある場合があります)。

二つの接続ルート

  • 方法1——機関に呼んでもらう:病院・役所と通話・訪問中なら、職員に「I need an interpreter([言語]の通訳が必要です)」と依頼してください。資格のある機関は直接 TIS 通訳をつなぎ、この場合、通訳費用は機関が負担(無料)することが多いです。
  • 方法2——自分でかける:まず 131 450 に電話して使用言語を伝えた後、連絡したい機関の電話番号を伝えると、通訳者が三者通話で一緒につなぎます。

予約通訳(pre-booked)や対面通訳(on-site)が必要なら、TIS Online アカウントで別途申し込みます。

誰が無料で使えるか——無料利用条件

TIS National は非英語話者に通訳を提供しており、多くの状況で利用者は通訳費用を支払いません。ただし「誰が費用を負担するか」は、通話する機関と用途によって異なります。

  • 医療——GP(家庭医)・薬局など登録された医療機関が非英語話者を診療する際、その機関は TIS 無料通訳を利用できるため、患者に通訳料が請求されない場合が多いです。
  • 定住・非営利——政府指定の定住支援機関・一部の非営利・地域団体との通話でも無料通訳が提供されることがあります。
  • 政府・公的機関——多くの連邦・州政府機関が TIS と契約し、非英語話者の住民に無料で通訳を提供しています。

反対に、私的な用途(例:商取引)や資格のない機関との通話は有料の場合があります。迷ったら通話を始める前に「この通訳は無料ですか?」とまず確認してください。正確な無料対象・条件は TIS National 公式サイトで最新基準をご確認ください。

NAATI 認定通訳・認証翻訳(ビザ・免許・銀行提出用)

出生証明書・結婚証明書・卒業証明書・運転免許証のように外国語の書類をオーストラリアの機関に提出する際は、単なる翻訳ではなくNAATI 認定翻訳者(Certified Translator)が翻訳した認証翻訳(certified translation)が必要な場合が多いです。NAATI(naati.com.au)はオーストラリアの通訳・翻訳の国家認定機関で、認定通訳者(Certified Interpreter)と認定翻訳者の資格を発行します。

認定通訳・翻訳には複数の資格段階(例:Certified Provisional Interpreter、Certified Interpreter、Certified Translator など)があり、需要の少ない言語は「Recognised Practising」資格で運営されます。NAATI 認定は通常発行後3年で失効し再認定が必要なので、提出書類に記載された認定が現在有効か確認してください。

こうしたときは NAATI「認証翻訳」が必要です

次の提出先は通常、NAATI 認定翻訳者の認証翻訳を求めます(要件は機関・時点によって異なるため、提出前に該当機関へ直接確認してください)。

  • ビザ・市民権——Department of Home Affairs に外国語書類を出すとき(英語以外の文書は認証翻訳の添付が必要)。
  • 運転免許——州交通当局(例:Service NSW・VicRoads など)で外国免許を認めてもらうとき。
  • 銀行・金融・学歴認定——口座開設、学歴・職歴の証明、各種の公的手続き。

提出先が「認証翻訳」を求めているか、NAATI 認定が現在有効である必要があるか、必ず先に確認してください。形式の誤った翻訳は受理されないことがあります。

認定通訳・翻訳者を探す(NAATI ディレクトリ・CPN 確認)

オンラインディレクトリで検索

NAATI オンラインディレクトリ(directory.naati.com.au)で、言語・資格・通訳/翻訳の種類別に認定通訳・翻訳者を直接検索できます。認証翻訳が必要なら「翻訳(translation)」資格を、対面・電話通訳が必要なら「通訳(interpreting)」資格を持つ人を探してください。費用・所要時間は翻訳者ごとに異なるため、事前に見積もりを確認するとよいでしょう。

認証番号(CPN)で検証

NAATI 認定通訳・翻訳者は固有の認証番号(Certified Practitioner Number, CPN)を持っています。受け取った翻訳文や通訳者の資格が本物か疑わしい場合は、NAATI サイトで CPN により資格を検証できます。また NAATI 認定は3年後に失効するため、提出機関が「現在有効な」認定を求める場合は失効の有無もあわせて確認してください。

分野別の無料通訳(医療・定住・法律)

医療——病院・GP・薬局

診療予約や緊急時に英語が負担なら、受付時に「I need an interpreter」と依頼してください。登録された医療機関は TIS 無料通訳を利用できるため、患者が通訳料を払わない場合が多いです。一部の州(例:Victoria の Health Translations)は複数言語の健康情報資料も提供しています。本人の症状・薬の名前を通訳者にゆっくり一つずつ伝えると、より正確になります。

役所・銀行・定住支援

ビザ・税金・福祉・銀行の手続きなど、政府・公的機関との通話にも通訳を使えます。多くの政府機関が TIS と契約し、非英語話者の住民に無料で通訳を提供しています。機関に電話して通訳を依頼するか、まず 131 450 に電話して機関の番号を伝えればよいです。定住初期の行政手続きで通訳を積極的に活用してください。

法律・通報

賃金未払いの通報、賃貸の紛争、無料法律相談(Community Legal Centre・Legal Aid)など、法律関連の通話にも通訳を一緒に使えます。ただし法廷通訳やビザの絡む複雑な案件は、その分野の経験がある通訳者・専門家が必要な場合があるので、案件の重要度に応じて NAATI 認定通訳者や弁護士・登録移民代理人にご相談ください。

よくある質問

通訳は本当に無料ですか?▾

多くの場合は無料です。TIS National は非英語話者に無料通訳を提供しており、医療機関(GP・薬局など)・定住支援・一部の非営利機関など資格のある機関との通話では、その機関が無料通訳の費用を負担します。ただし、すべての状況が自動的に無料というわけではなく、機関・用途によって条件が異なりますので、通話前に「TIS の通訳は無料ですか?」と確認するとよいでしょう。即時電話通訳自体は市内通話料金のみです。

夜間や週末でも通訳を使えますか?▾

はい。TIS National の即時電話通訳(131 450)は24時間、年中無休で運営されています。救急外来・夜間病院・緊急時でも母国語で意思疎通できます。ただし、事前予約通訳(pre-booked)や対面通訳(on-site)は別途の申し込み・日程調整が必要です。

TIS の通訳と NAATI 認証翻訳はどう違いますか?▾

TIS National は口頭の「通訳(interpreting)」サービスで、電話・対面でリアルタイムの会話を手伝います。NAATI 認定の「翻訳(translation)」は、出生証明書・結婚証明書・運転免許証などの書類を英語に移した「認証翻訳(certified translation)」で、ビザ・免許・銀行提出に認められる書面の翻訳です。つまり「会話で意思疎通」が必要なら TIS、「書類を英語に正式に翻訳」して提出するなら NAATI 認定翻訳者が必要です。

認定された通訳者・翻訳者はどこで探せますか?▾

NAATI オンラインディレクトリ(directory.naati.com.au)で言語・資格別に認定通訳・翻訳者を検索できます。翻訳文に記載された認証番号(Certified Practitioner Number, CPN)で資格を検証することもできます。NAATI 認定は通常3年後に失効し再認定が必要なため、提出先機関が「現在有効な」NAATI 認定を求めているか事前に確認してください。

本ガイドは一般情報であり、法律・移民の助言ではありません。電話番号・資格要件・料金・制度名は変わることがありますので、必ず各機関の公式サイトで最新の内容を再確認し、ビザ・法律が絡む複雑な案件は弁護士または登録移民代理人(registered migration agent)にご相談ください。

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