Temporary Graduate visa(subclass 485)— オーストラリア卒業生一時就労ビザガイド
オーストラリアで卒業した留学生が現地で働きながら次のステップを準備できる一時就労ビザ、subclass 485の2つのストリームと要件・手続きをわかりやすくまとめました。
オーストラリアで卒業した留学生が現地で働きながら次のステップを準備できる一時就労ビザ、subclass 485の2つのストリームと要件・手続きをわかりやすくまとめました。
Temporary Graduate visa(subclass 485)は、オーストラリアでCRICOS登録課程を修了した留学生が、卒業後もオーストラリアに合法的に滞在して働けるようにする一時ビザです。卒業直後に現地でのキャリアを積み、技術移民(永住権)などの次のステップを準備する「踏み石」の役割を果たします。大きく2つのストリームに分かれ、どの課程を修了したかによって申請するストリームが変わります。年齢上限・英語・滞在期間などの詳細条件は2024〜2025年に大きく変わったので、申請前に必ずDepartment of Home Affairsの最新案内を確認してください。
Post-Higher Education Work stream(旧Post-Study Work stream)は、学士・修士・博士などの高等教育の学位取得者向けのストリームです。Post-Vocational Education Work stream(旧Graduate Work stream)は、TAFE・職業教育(diploma・trade など)の修了者向けのストリームで、指定職業の技能評価(skills assessment)が必要です。ストリーム名称は2024年の改正で変わったので、古い資料の旧名称と混同しないようにしてください。
485ビザはImmiAccountを通じてオーストラリア国内からオンラインで申請するのが一般的です。申請時点で有効なビザ(多くは学生ビザ)を所持している必要があり、Australian Study Requirementの充足日から6か月以内に申請しなければなりません。共通の要件としては、年齢上限、英語能力、適切な健康保険(OVHCなど)、健康・身元(無犯罪)要件があり、ストリームごとに学位または技能評価が加わります。
核心的な資格の骨組みです。CRICOSに登録された課程をオーストラリアで修了しつつ、規定上最低2学年分(academic years)=92週を英語で、最低16か月(calendar months)以上にわたって学習する必要があります。オンライン・海外での受講分などは認められる範囲に制限がある場合があるので、詳細な計算は公式の基準で確認してください。
⚠ ストリーム名称・年齢上限・滞在期間・英語スコア・申請料は2024〜2026年に何度も調整されました(申請料は2026年に大幅に引き上げ)。このガイドの数値は2026年7月にDepartment of Home Affairsの公式ページを確認した時点の基準であり、確定した条件は必ず申請時点に公式ページで再確認してください。
申請前に書類をあらかじめ集めておくと処理の遅延を減らせます。代表的には、学業修了の証明(Completion Letter・成績証明書)、英語能力の証明、身分・パスポート、健康保険の証書、必要に応じて無犯罪証明(police clearance)書類などが必要です。Post-Vocational Education Work streamの場合は指定評価機関の技能評価(skills assessment)結果が追加で求められます。
⚠ 個人の学歴・職業・国籍によって必要な書類と免除の有無が大きく変わります。無登録ブローカーの「保証」広告を信じず、OMARA登録移民エージェント(registered migration agent)または移民弁護士に個人の状況を確認してもらってください。
ご自身の状況がどのタイプに近いかを見れば、準備の方向性を立てやすくなります。以下は代表的な4つのケースであり、実際に適用されるストリーム・期間は学位と居住地域によって変わります。
高等教育の学位取得者はPost-Higher Education Work streamの対象です。学位の種類によって付与される滞在期間が異なるため最新の期間を公式で確認してください。
職業教育資格の修了者はPost-Vocational Education Work streamの対象であり、指定職業の技能評価(skills assessment)合格が核心的な条件です。
指定された地方(regional)地域で就学・居住した場合、Second Post-Higher Education Work streamで追加の滞在を申請できる経路があります。地域区分によって期間が異なります。
香港・BNO(British National Overseas)パスポートの所持者は50歳未満まで申請でき、滞在期間も5年とより長くなります(2026年7月確認)。インド国籍者はAI-ECTA協定により一部の学位で滞在期間が延長されます。ご自身が該当するかは公式の基準で確認してください。
申請は時期と書類の整合性が鍵です。以下の順序でチェックすればミスを減らせます。
以下はよく起こるミスです。あらかじめ知っておけば、却下・遅延のリスクを下げられます。
「485ビザ 要件」で検索すると、改正前の古い数値が混ざって出てきがちです。以下の表は2026年7月にDepartment of Home Affairsの公式ページを確認した現行基準(Post-Higher Education Work stream中心)です。基準は再び変わる可能性があるため、申請直前に公式ページで再確認してください。
| 項目 | 現行基準(2026年7月確認) |
|---|---|
| 年齢 | 申請時点で35歳以下。例外:①研究修士(Masters research)・博士(PhD)の学位で学業要件を満たす場合 ②香港・BNOパスポートの所持者 — この場合は50歳未満まで申請可能 |
| 英語 | IELTS(Academic・General Training)オーバーオール6.5+各セクション5.5以上(2025年8月7日以降に受験した場合の基準)、申請日直前の12か月以内に受験。PTE Academic 55・TOEFL iBT 81など他の承認試験も同等スコアで認められます。香港・BNOパスポートはオーバーオール6.0・各セクション5.0。英国・米国・カナダ・ニュージーランド・アイルランドのパスポート所持者は試験免除 |
| 学業 | CRICOS登録課程での適格な学位の取得+申請日直前の6か月以内の学位授与(awarded)+2 academic years(92週)・オーストラリア国内で最低16か月の学習(Australian Study Requirement) |
| ビザ・滞在 | 申請時点でオーストラリア国内に滞在+適格なビザの所持+直近6か月以内に学生ビザを所持していた履歴。申請はImmiAccountでオンライン |
| 身元(無犯罪)・健康保険 | 申請時点でAFP(オーストラリア連邦警察)の身元照会をすでに申請したことの証明を提出+申請者全員の適切な健康保険(OVHCなど)への加入 |
⚠ 上の表はPost-Higher Education Work streamの基準であり、Post-Vocational Education Work streamでは技術職業リストに関連する学位と技能評価(skills assessment)を申請したことの証明が追加で必要です。出典:Department of Home Affairsの485各ストリーム公式ページ(2026年7月確認)— 基準は予告なく変わる可能性があります。
付与される滞在期間はストリームと学位のレベルで決まります。以下はDepartment of Home Affairsの公式ページ(2026年7月確認)の基準です。
| ストリーム・学位 | 滞在期間 |
|---|---|
| Post-Higher Education Work — 学士(優等を含む)・コースワーク型修士(coursework・extended) | 2年 |
| Post-Higher Education Work — 研究修士(research)・博士(PhD) | 3年 |
| Post-Vocational Education Work(TAFE・職業教育) | 最長18か月 |
| Second Post-Higher Education Work(地方2回目) | 地域区分に応じて1〜2年(直前の2年間、指定された地方での居住が要件) |
| 香港・BNOパスポート所持者(最初のビザの両ストリーム共通) | 5年 |
| インド国籍(AI-ECTA協定の特例) | 学士2年、STEM・ICTの第一級優等(first class honours)学士3年、修士3年、博士4年 |
2026年7月確認時点で、本人(主たる申請者)はAUD 5,750(Post-Higher・Post-Vocational共通)、18歳以上の同伴家族はAUD 2,875、18歳未満はAUD 1,450で、Second Post-Higher streamは本人AUD 2,265です。申請料は2026年に大幅に引き上げられ、原則として返金されないため、提出前にHome AffairsのVisa Pricing Estimatorで申請時点の金額を必ず確認してください。太平洋島嶼国・東ティモール国籍者には減免が適用される場合があります。
Home Affairsは固定の審査期間を公表する代わりに、最近処理された申請の実績を示す審査期間の目安ツール(visa processing time guide tool)を提供しています(global visa processing timesページ)。処理速度は時期・書類の完備状況・身元照会などによって大きく変わり、個別の申請に対する保証ではないため、現在のビザの有効期限に余裕をもって申請してください。
⚠ 表の期間・金額は2026年7月確認時点の基準であり、予算・政策により頻繁に変わります。確定した数値は、常に申請時点のDepartment of Home Affairs公式ページが優先します。
ビザの概要・要件・ストリーム・滞在期間の最も正確な一次情報源。申請時点を基準に確認してください。
移民エージェント(migration agent)の登録の有無を照会し、登録された移民エージェントを探せる公式機関。
職業教育ストリームの技能評価(skills assessment)を担当する政府評価機関の案内。
ビザ保持中の労働の権利・最低賃金などの職場に関する公式情報。
移民・ビザに関する詐欺と無登録ブローカー被害の予防情報(ACCC運営)。
最近処理された申請の実績に基づく審査期間の目安ツール。個別の申請への保証ではなく参考用です。
申請時点の正確なビザ申請料を確認できる公式ページ(Visa Pricing Estimatorを含む)。
Post-Higher Education Work stream(旧Post-Study Work)は学士・修士・博士などの高等教育の学位取得者向けのストリームで、Post-Vocational Education Work stream(旧Graduate Work)はTAFE・職業教育の修了者向けのストリームであり、指定職業の技能評価(skills assessment)が必要です。ご自身が修了した課程によって適用されるストリームが決まります。
申請時点で原則として35歳以下である必要があります。ただし、①研究修士(Masters research)・博士(PhD)の学位で学業要件を満たす場合、②香港・BNO(British National Overseas)パスポートの所持者は、50歳未満まで申請できます(Home Affairs、2026年7月確認)。ご自身が該当するかどうかは、申請時点の公式案内で確認してください。
現行基準では、申請日直前の6か月以内に適格な学位が授与(awarded)されている必要があり、直近6か月以内に学生ビザを所持していた履歴が必要です(Home Affairs、2026年7月確認)。卒業式の日付ではなく学位授与の時点が基準となるため計算に注意し、現在のビザの有効期限とあわせて管理してください。
Post-Higher Education Work streamは学士・コースワーク型修士(coursework・extended)が2年、研究修士・博士が3年、Post-Vocational Education Work streamは最長18か月です(2026年7月確認)。香港・BNOパスポート所持者は5年で、インド国籍者はAI-ECTA協定により一部の学位でより長くなります(博士4年など)。指定された地方の居住者はSecond streamで1〜2年の追加滞在を狙うことができます。
承認された英語試験を申請日直前の12か月以内に受験し、IELTS基準でオーバーオール6.5・各セクション5.5以上(2025年8月7日以降に受験した場合の基準 — PTE Academic 55、TOEFL iBT 81など他の承認試験は同等スコア)を満たす必要があります(2026年7月確認)。香港・BNOパスポートはオーバーオール6.0・各セクション5.0で、英国・米国・カナダ・ニュージーランド・アイルランドのパスポート所持者は試験が免除されます。試験の予約は余裕をもって取ってください。
指定された地方(regional)地域の教育機関で就学し、最初の485ビザの期間中に指定された地方で2年以上居住していれば、Second Post-Higher Education Work streamで地域区分に応じて1〜2年の追加滞在を申請できます(2026年7月確認)。ご自身の地域区分と要件の該当有無を公式の基準で確認してください。
義務ではなく、ご自身で直接申請することもできます。ただし状況が複雑だったり書類があいまいな場合は、OMARA登録移民エージェントや移民弁護士の助けを借りるのが安全です。代行を依頼する際は必ずOMARAで登録の有無を照会し、「保証」をうたう無登録ブローカーは避けてください。