DASP — オーストラリア出国時のスーパー還付・出国精算 完全ガイド
臨時ビザでオーストラリアで働いていたなら、出国時に積み立てられたsuperannuation(退職年金)をDASPで払い戻してもらえます。申請資格・税率・手続き・TRS空港還付まで、オーストラリア公式ソースに基づいて整理しました。
DASPとは何ですか?
オーストラリアで臨時ビザにより正式に雇用されて働いていたなら、雇用主は給与とは別に、あなた名義のsuperannuation(退職年金)口座に一定の割合を積み立ててくれていました。オーストラリア市民・永住権者はこのお金を退職まで保全しますが、臨時ビザで来てオーストラリアを永久に離れる方は、この積立金を出国時に払い戻してもらえます。この請求制度が、まさにDASP(Departing Australia Superannuation Payment)です。ワーキングホリデー・学生・就労などの臨時ビザで数か月でも働いていたなら、本人も知らないスーパーが積み上がっている可能性があるので、出国前に必ず確認してみてください。
DASP vs TRS — 混同しないで
出国時の還付という点でTRS(Tourist Refund Scheme)と混同しやすいですが、互いに異なる制度です。DASPはこれまで積み立てられたスーパー(退職年金)をオンラインで請求するもので、TRSは出国直前に空港でオーストラリアで購入した特定の物品のGST(消費税)を払い戻してもらうものです。両方受け取れる場合は、それぞれ別々に申請すればよいです。
どのように申請しますか?
DASPはATO(オーストラリア国税庁)のDASPオンライン申請システムを通じて無料で直接申請できます。スーパーファンドに紙・別の様式で直接申請する方法もありますが、オンラインシステムが最も簡単で、複数のファンドを一つの画面で処理できて便利です。申請はオーストラリアを離れ、ビザが失効・取消された後に可能なので、出国前には必要な情報だけをあらかじめ整理しておくのがよいでしょう。
申請前の準備物チェックリスト
オンライン申請時に本人確認とファンド照会のため、以下の情報が必要です。出国前に事前にまとめておけば、後で海外で慌てずに済みます。
- パスポート番号とビザ情報(ビザの種類・失効の有無)
- 税務ファイル番号(TFN)と各スーパーファンドの会員番号
- 支給を受ける方法の情報(ファンドが要求する海外口座・小切手受取先住所など)
誰が、いつ受け取れますか?
DASPは臨時ビザ保有者専用の制度です。オーストラリア永住権者、オーストラリア市民権者、ニュージーランド市民は対象外であり、スーパーはそのまま保全されます。請求は実際にオーストラリアを離れ、臨時ビザがもはや有効でない(失効・取消された)状態でなければできません。まだオーストラリアにいる、またはビザが有効な場合は申請が受理されません。また、出国後に放置するとファンドが残額をATOへ移すことがあるので、タイミングの管理が重要です。
- 自分が臨時ビザ保有者だったか(永住権・市民権・ニュージーランド市民でない)を確認
- オーストラリア出国完了+ビザ失効・取消の有無を確認(VEVOでビザの状態を照会可能)
- 出国・ビザ失効から6か月が過ぎる前に申請(それ以降は残額がATOへ移管される可能性あり)
今後また、オーストラリアでの永住を計画している場合は、今スーパーを引き出すことが本当に有利かどうか慎重に判断してください。個人の状況によって異なるため、決定前に公式情報を確認するか、必要に応じて専門家の助言を受けるのが安全です。
重要ポイント4つ
DASPを申請する前に、ぜひ知っておくとよい4つのポイントをカードにまとめました。税率とタイミングが特に重要です。
ワーキングホリデービザで積み立てられたスーパーにはWHM税率(65%)が源泉徴収されます。それ以外の臨時ビザの積立分は通常35%で、ワーホリ部分とは税率が異なるので、請求前に確認してください。
ATOのDASPオンラインシステムでの無料直接申請が基本で、スーパーファンドへの個別申請も可能です。複数のファンドがある場合は、オンラインで一度に処理すると楽です。
オーストラリアを離れ、ビザが失効・取消された後にのみ請求できます。放置すると6か月後に残額がATOへ移管されることがあるので、出国後は早めに申請してください。
空港でのGST還付であるTRSとDASPは別物です。DASPはスーパー(退職年金)、TRSは物品の消費税還付。両方に該当する場合はそれぞれ申請してください。
出国前・後の実行チェックリスト
スーパーを取りこぼさないために、以下の順序で対応してください。出国前に準備を終えておくほど、海外で楽になります。
- myGov・ATOで自分のスーパーがどのファンドにいくらあるかを照会し、分散していれば統合を検討
- パスポート・ビザ・TFN・ファンド会員番号など、申請に必要な情報を事前に整理・保存
- 海外で支給を受ける口座・受取方法を確認(ファンドごとに要求事項が異なる)
- 出国後にビザ失効・取消の状態を確認したうえで、ATOのDASPオンラインシステムから申請
注意点とヒント
実際に申請するときによく見落とす部分です。事前に知っておけば、損失や遅延を減らせます。
- 税率・要件は頻繁に変わります — 請求の直前に必ずATO公式ページで最新の基準を確認してください
- オンライン申請は無料です — 高額な代行サービスに頼るより、まず自分での申請を優先的に検討してください
- 複数の職場・複数のファンドにスーパーが分散している可能性があるので、一つも漏らさず確認してください
- 出国後に長く放置すると、残額がATOへ移り手続きが煩雑になります — 6か月を超えないように